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最近の読書日記 [読書]

ダージリンは死を招く お茶と探偵 (1)

ダージリンは死を招く お茶と探偵 (1)

  • 作者: ローラ・チャイルズ
  • 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 文庫


洋物ミステリーですが、読み口が軽いし、登場人物も個性的でなかなか読みやすかったです。紅茶知識がいっぱい出てくるのも楽しい。ただ、肝心のミステリーとしてはちょっと弱いかな。風呂敷を広げたけど、中身飛び出しちゃったみたいな読後感…。第2弾が来月あたりに出るようなので、やや期待。

小さな食京都案内

小さな食京都案内

  • 作者: 麻生 圭子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/10/20
  • メディア: 文庫


京都で暮らし始めて7年目の麻生さんの京都体験記はとても面白い。築80年の町屋さんで暮らすほどにすっかりなじんでいるようで、でも所々でヨソさん(京都のヒトじゃないヒトの事ね)的視点で冷静に目の前の対象物を観察しておられます。やっぱ、何でも自分で見て、触ってみないと、物事の本質ははかれないなぁ。まだまだ京都には面白いことがたっくさんありそうで、ワタシには刺激的な本でした(笑)

きものと裂(きれ)のことば案内

きものと裂(きれ)のことば案内

  • 作者: 長崎 巌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本


着物や古布には興味があるものの、知らないこといっぱいだなぁ…と思ってなんとなく読み始めたら、やたら面白かった。「紫絽地牡丹扇面滝模様小袖」とか「白綸子地梅竹藤花籠模様小袖」とか「縹絽縮緬地罌粟桔梗撫子模様単衣」とか、名前からしてキレイそうじゃない?日本人は昔は季節感を本当に大事にしてたなぁと思いました。途方に暮れそうなほどの刺繍や、絞り、染めなどで様々な文様を表現してきたんですから、やはり技術的なものは世界でも指折りの国なんじゃ?とも思います。

職人ワザ!

職人ワザ!

  • 作者: いとう せいこう
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: 単行本


せいこうさんの独特の視点はやはり「見仏記」の時と同様で、ぶっとんだ表現をするのはみうらさんだけど、深く深く静かに妄想してるのは、やっぱりせいこうさんだなと(笑)浅草周辺のいろんな職人さんにインタビューし、職人技ってなんだろうってのをせいこうさんなりに分析してるんだけど、決してアーティストでなく、でも自分の技術には最大限の誇りを持って挑むヒトって感じでしょうか?しかもどこまでもゴールはない果てしなきランナーと言う感じもするな。あ、何より、自分の目の前のものを愛してるってコトが大事だな。せいこうさん、次にお目にかかるのは5月のライブですな。数年ぶりのシティーボーイズ公演復帰、めちゃ楽しみ♪

神戸在住 8 (8)

神戸在住 8 (8)

  • 作者: 木村 紺
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/02/23
  • メディア: コミック


7巻を読んだとき。マンガで初めて泣きました。主人公:桂にとっては憧れであり、もしかすると初恋?の対象である日向さんというイラストレーターさんが亡くなり、それを受け入れられず、心が空っぽになって、周りの誰もを寄せ付けなくなってしまった、それくらい激しい感情が、普段はとても穏やかで朗らかな彼女にもあるんだなぁって。7巻では、先輩の言葉に少し元気を取り戻すまでが描かれていたけど、8巻ではもう少し、日向さんのコトを昇華できたらいいのになぁと思ってたら、今回は全く出てきませんでした。主に学生生活のお話がメインでした。大きな悲しみも苦しみも普段の何気ない生活、友人たちとの会話、そんな中で時間をかけて自然と癒されるってコトなのかもしれませんね。多分、今度こそ9巻ではもう少し日向さんのコトが描かれるのかな。それくらいの時間が読者であるワタシにも主人公の桂にも必要なのかもしれません(苦笑)

晴子情歌 上

晴子情歌 上

  • 作者: 高村 薫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/05/30
  • メディア: 単行本


来週は若干時間に余裕があるようなので、先延ばしにしていた↑この本に取りかかろうと思います。高村薫女史の新シリーズ。「晴子情歌」をクリアしないと「新リア王」が読めないし。阪神大震災を機に「人が死ぬ話は書きたくない」と今までのサスペンス、ミステリーではないジャンルだそうですが、この人の書くテーマはきっと不変で「生きることの意味」ということに尽きるのでは?と、今までのどの話を読んでも思います。一種の哲学書なのかもしれません。さ、チャレンジ!


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コメント 4

サンディ

読書お好きですね。わたくしもです。
しかも、3冊目あたりまで、思いっきり趣味かぶりまくりですよ(苦笑)
1冊目のは以前見かけておもしろそうと思ってたんですが、なんかやめてて
やっぱ読んでみようかなあ。
京都については、けっこうガイドブックとか買ってますが、やっぱまだまだ
色々知らないこと多そうで、図書館であったら借りたいですね、その本。
布の本も素敵そう。でも今はそういう素敵な布を作る職人さん自体が
少なかったり居なくなってしまってたり、悲しいことですねえ。

でも最近は、図書館で借りまくり(20冊までオッケー)なのですが
エッセイに偏りがちです。電車とかで読むとなると、物語系は
途中でやめねばならず困るんですよねえ。
最近では、群ようこさんの「三味線ざんまい」という、三味線を習いに行った
苦労話みたいなのを読んで、三味線界はそういう風になっているのか~と
感心してみたりなんだり・・・でも色々とお金要りそうですよ(笑)
あと、杉浦さやかさんという可愛いイラストエッセイ本をなんか買ってます。
by サンディ (2006-02-25 17:18) 

まあや

活字ジャンキーなんです。
もう、本がないと手がプルプルと…(笑)

1冊目は紅茶とお菓子の描写を楽しむくらいのかるーい気持ちで。
ミステリー的にはちょっと腰砕けだから…(苦笑)
2冊目はおすすめ。麻生さんは他にも京都のエッセイ書いてるから、
そっちも読むと、京都在住でない人にはとっつきやすいと思います。
三味線、友人が習ってるんですよ。
なんかあちこちの祭りで弾いたりするみたい。
面白そうだけど、大変なのか…。
杉浦さやかさんの本、読んだ事あるかも。
東京の絵日記みたいなやつ。
やっぱ、かぶってますね(笑)
by まあや (2006-02-26 14:37) 

サンディ

あははーわたしもです>活字ジャンキー
本屋や図書館なら、何時間だろうと過ごせますわ。
今日も、図書館の方に用があったので、読み終わった本だけ返却して
また借りてきたので、ほくほくです。
しかし読書層、かぶってますか、やっぱり(苦笑)

習い事は、先生にもよると思いますよ~。
うちの母とか、玄関にキレイに飾りたい程度で(笑)華道習いに行ったら
先生に免状取れ取れ言われて閉口してました。
あとわたしも以前バレエとか習いに行ったんですが、発表会出るとなったら
5万とかかかってヒエーだったけど、ダンスやってる子で、宝塚出身の先生
に習ってる子だと、とてもそんなんじゃ効かないとかって・・・。
お教室のチョイスが大事っぽいです(苦笑)
by サンディ (2006-02-26 17:50) 

まあや

サンディさん>
同じく本屋、図書館はいつでもどこでも要チェック!
ウチの最寄り図書館は以前の日記でも散々書きましたが、
あんまし品揃えもマナーもよろしくないので…トホホです。
かゆいところに手が届かないのがなんとも…。

確かにお教室のチョイス大事そうですね。
友人はけっこう楽しそうなのでナイスチョイス!
ワタシも何か習い事したいんだけど…そのチョイスに悩みますね。
今はフィギュアが大流行りで年間100万は軽くかかるとか。
なにをするにも大変な世の中でございますなぁ…。
ちなみに今まで習い事なんて、そろばんとエレクトーンくらいしか…。
茶道とか華道とか着付けとか和のお稽古したーい!
by まあや (2006-02-27 20:01) 

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