最近の読書 [読書]
海外小説ってあんまし読まないからどうかなーと思ったんだけど、面白かったです。えーっと簡潔にいうと「のび太とドラエモン」みたいな(笑)英国貴族のバートラム卿という、全く持って社会の役にも友達の役にも立たない紳士につかえるのが、執事のジーヴス。執事としても完璧で知恵も回れば独自のネットワークで情報もばっちり。バートラム卿の困った友人や従兄弟たちとの間に巻き起こる問題も、彼にかかればたちまちおしゃれに解決!みたいなお話。未来の秘密道具は出てこないけど、ジーヴスの頭にはドラエもんのポケット並みの知恵が詰まってるという。あぁ、ドラエもんも一家に一台ですが、ジーヴスも一家に一人欲しいところでございます。
こちらの執事さんは本格派。英国のさる大物貴族のお屋敷(今はアメリカ人に売却された)に使える執事さん。そのお屋敷で起こる世界的な会議でのことや、そこで共に働く父親や女中頭との間の揺れ動く気持ちのことを、回想しながら旅をする執事さん。「本物の執事とは?」という問題について、自分のなりの解釈をしつつ、女中頭への淡い思いを秘めて過ごした日々を後悔したりと…四角四面風の執事さん(なんといっても新しいアメリカ人の主人のジョークについていけずに悩んだりするくらいに)なのに、くるくると自分の気持ちに揺れて悩んでるところが、愛すべき人物として描かれてます。アンソニー・ホプキンス主演で映画になってますが、ハマリ役だと思います。
と、執事小説が続いてるので、実際の執事さんってどんなもんかとちょっと勉強。執事さんってその屋敷を主人に代わって切り盛りしていて、ワタシのイメージではお茶の時間においしいお茶とお菓子を運んで来ては、つかずはなれずでサービスしてくれる、礼装のロマンスグレーなヒトみたい感じ(←何に毒されてるんだか)だったのですが、非常に激務で全てのことに気配りしなけれないけないという大変なお仕事だったんですね。でも優雅さは決して捨ててはいけない。疲れを顔に出してもいけない。一流の執事とはそういうものだそうで。まぁ、その分給料も良さげだったようですが、貴族のお屋敷ではどんな高給払っても最高級の執事を雇っていたそうです。それだけでお屋敷の格がはかれるんだってさ。あ、ウチのような家には一生来ませんね、執事さん(爆)
いや、なんとなく本屋で見つけたから(笑)パトリシア・コーンウェルのレシピ本とかを前に読んだんだけど、実際に作るかといえば否ですが、小説に出て来た料理をヴィジュアルで見るとなんか説得力というか、「あぁ…このスープでケイはルーシーを励ましたのか…」とか、「ベントンと一緒のディナーで食べた、ベヴに教えてもらったエビのカクテルはこれかー」とか思うと、とても楽しかったので。池波正太郎先生の料理の本とかでもそうだけど、料理って生活にとても密着してるし、登場人物のパーソナルな部分や時代、土地の雰囲気を表現するのに、もってこいのアイテムだなーと思って。だから、物語と料理が絡む本に、ワタシは弱いのでした。
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
- 作者: J. K. ローリング, J. K. Rowling
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2006/05/17
- メディア: 単行本
いよいよ出ました、第6巻。昨日買ってきたので、早速今日から読み始めようと思います。最近は毎回ラストの方にせつないシーンが出て来て、前回もハリーにとってはかけがえのない人物との別れがあったので、今回こそは無事に…なんて思うものの、最終回を次巻に控え、決してハッピーエンドはないと予想されるので…読み始める前からちょっとブルー。せめて、ワタシのハーマイオニーに見せ場が山盛りあることを祈ります。あ、ロンにも多少ね。
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