3月5日、快晴の小瀬にて

スーツにネクタイで登場した大将はその後に中継の解説もするとのことで、それも含めて若干緊張気味かなと思いましたが、花束を贈呈されピッチの上でメインスタンドに向かって丁寧に挨拶をしてくれました。
「大切な開幕戦に先立ってセレモニーを開いてくれたことに、エスパルスの関係者、およびサポーター、甲府のスタッフ、そしてサポーターに感謝します。14年間の選手生活の中で自分に正直にプレーをしてきたということが誇れることだと思う。小倉の夢はまだ終わりません。これから新しい道を進むことになりますが、自分らしくがんばっていきたい」というような内容でした。
それから試合前ということもあって、駆け足でスタジアムホーム側を回ってくれて、両チームのサポーターから惜しみない拍手をもらっていました。そんな感じで割りとあっけないくらいにあっさりとセレモニーは終わりました。
ワタシは挨拶をメインスタンドの真正面から見ていたのですが、「自分に正直に…」というあたりでぐっときそうになったけど、でもやっぱり寂しいとか悲しいとかいう気持ちよりも先にこれからの活躍に期待したい気持ちの方が大きかったのか、泣けませんでした。
やっぱりね、なんだかんだ言って幸せな選手なんじゃないかと。選手としては不遇なこともたくさんあったけど、チームを問わずにこれだけ愛される選手もそうおらんかなって。そう思うと、自分に正直に14年間駆け抜けた小倉隆史という選手はやっぱりすごいなと。ただもうそれだけを思ってしまいました。

試合後、どうしても一目見たくて、出口で待ってみました。他にも声をかけたかったり、顔を見たかったり何か気持ちを伝えたいと思う人たちがたくさんいて、海野社長がその出口の様子に気づいたらしく、大将を連れて出てきてくれました。次のスケジュールで忙しいようで、やっぱり短い時間ではありましたが、プレゼントや花束、それに声援や感謝の言葉を伝えることが出来たし、それに手を上げてありがとうと答えてくれてうれしかった。
その後、本当に急いでタクシーで小瀬を去っていった大将でありました。

これからは練習場やスタジアムでユニフォーム姿の大将を見れないということ、それはファンとして本当に寂しくせつなく、途方にくれてしまいそうになることなんですけど、スパサカは毎週出るみたいだし、解説者としても本当に多忙なようで、それに指導者としても勉強していくとなれば、本当に夢はまだまだ大きく続いているのだなぁと思います。申し訳ないけど、その夢、まだまだワタシたちもおっかけさせてもらいますから（←なんて迷惑・笑）

帰りの電車の中で、あきさんとたくさん大将の思い出話をしていて、名古屋時代のこともジェフ時代のこともヴェルディ、コンサ時代のことも、もちろん甲府時代のこともたくさんたくさん話は尽きなくて、あきさんと初めて一緒に見た試合や、みんなで張り切って幕作っていったのにボロ負けしたこととか、大将のおかげでいろんな人と知り合ったし、自分の行動力というか、日本って案外どこでも行けるもんだなぁと思ったりもしたし、その辺が思い出全部、いいことも悪いことも含めて、大将にもらった財産だねなんて、そんな話をしたりしたことを、ブログを書きながらまた思い出してたら、今頃になってなんだか泣けてきました。なので、今日のブログはこの辺で。試合のこととか、写真は明日にでも更新する予定。あんましよく撮れなかったけど、少しでも雰囲気伝わればと思います。じゃ！

コメント 5

おおー！様子のアップ、ありがとうございますｖお疲れのとこ、感謝です～。
やっぱね、愛された選手だと思います、オグって。
ケガ前とケガ後では、違いがあったろうけど、あのケガから努力で
這い上がってきたオグを、尊敬しない選手は居ないと思う。
ファンの欲目かもしれませんが、オグが甲府に行って、チームがプロとして
成熟したんじゃないか？と思ったりします。

ところで、東海地方でのローカル放送でいきなりオグが出て来て驚愕（汗）
いや、土曜の深夜で、スポーツについて色々なことを調べる番組がやって
るんですが、今回はＪリーグ特集だっていうんで、一応録画でもするべか
と思って寝て、翌日見たら、ゲストが川添さんと浅野さんとオグだった！
スパサカで緊張してる緊張してる言ってますが、確かに今回のを見たら
ああ違うわ・・・と、落差が分かりました（苦笑）
まあ、内容的にはそんな大層な話はなかったものの、甲府でいきなり
移動がバスで甲府から京都（！）で、しかも若手はむしろ希望するんで
すんごい驚愕したとか（日本って案外どこでも行けるもんなんですねえ・笑）
一年目のピクシーは、太ってるわ遅刻してくるわだったのに、監督変わった
２年目いきなり全部改善で、なんじゃそりゃーと思ったとか、そんな感じ。
あと、モテたでしょ！と司会の伊集院さんに突っ込まれて、ごまかして
いましたが、あの感じはモテてたんだろうなと・・・まあそりゃそうか（笑）

では、お写真、楽しみにしてますｖ
by サンディ (2006-03-06 01:15) 

うわ、コメントが上がってきたらえらい長かった・・・すみません（滝汗）
by サンディ (2006-03-06 01:19) 

サンディさん＞
東海ローカルにも登場ですか…ホントに多忙だなぁ…。
川添さんと浅野さん！そこに裕二さんと沢入さんと富樫さんでもおれば、
ちょっとした同窓会ですよね（笑）
甲府は福井への往復もバスだったし…ホントに道はつながってますよ。
初めてのJ２生活は驚きの連続だったでしょうねぇ。
施設面ではけっこう恵まれたチームを渡り歩いてたし。
昨日の甲府でもモテモテでしたよ、老若男女問わず（笑）
これからはますますいろんな表情が見られそうですね。
by まあや (2006-03-06 20:31) 

実は私、開場してマッタリ座っている間から密かに涙ぐんでました。
快晴のJ1開幕戦で大将いない…って今さら思ってたり。
挨拶の時も感無量でしたが、あまりに早足のピッチ半周で我に返った（笑）
いろんなチームに移ったり、いろんな監督と出会って、大将の何万分の一
くらいは悔しい思いもしたけど、やっぱり楽しかったよね。
自分に嘘をつかなかったのに、こんなに愛された選手なんて他に
いないでしょ～。侍みたい（笑）

バス移動、若手は歓迎してたんですね～。ジャージで気楽だからかな？
今だから話せる、みたいなこと少しずつ暴露して欲しいな（笑）
by あき (2006-03-07 13:04) 

あきさん＞
あら。いつの間に。ワタシはそわそわドキドキで落ち着かなかったよ。
しかし、さすがと思うのはみんな、逆光シルエットの背中でもすぐに大将だとわかるトコよね（笑）
自分に嘘をつかないってすげぇパワーのいることだと思うんだけど、
それを続けてきたってコトがやっぱり尊敬。
すぐに自分の気持ちに蓋をしてしまう自分にガッカリです…とほほ。
福井からもバス移動と聞いて、ワタシたちズッコけたコトありましたな（爆）
修学旅行みたいで、お弁当食べたり寝たり騒いだりが楽しい年頃なのかしら？
そういうチームがあってもいいかもしれない（苦笑）
by まあや (2006-03-07 16:58)