人生は旅のようなもの…か…

中田英寿、現役引退表明。
今朝の新聞の１面はほぼこのニュースで埋め尽くされてましたね。
それだけヒデの言動が日本人にとって先駆者的に映ってたというコトかなと。
確かに誰よりも先に進んでるという感は常にあったしね。
この辞め方もきっと所謂「普通の日本人」の感覚にはあまりない感覚だからというのもあるか。

さて。
「ぐらある」で小倉くんのことを何故「大将」と呼んでいるのか。
前にも誰かに質問されたことがあったと思うけど、改めて説明すると、
とあるTV番組でアトランタ五輪候補の合宿の時に、初めて呼ばれたヒデが、
小倉くんの部屋を訪ねていって「大将、よろしくお願いします」と挨拶したという、
そんな逸話を聞いてから「あぁ…大将…ピッタリ（笑）」って思って、
何となくそれから「大将」と表現しています。
結局、大将とヒデが組んでサッカーをすることも叶わず、
そして奇しくも同じ年に引退をすることになった訳です。
これも何かの縁っていうのかな？

昨日も書きましたが、正直全然驚いてません。ふーん、そっか…って。
ブラジル戦後の寝転んでたヒデがここに繋がったかなと。
ジーコジャパンになってからずっと感じてたこと。
ヒデと他の選手の間のギャップ。
あれだけ警鐘を鳴らし、それを解消する為に試行錯誤したように見えたヒデの努力虚しく、
結局ギャップは埋まらないまま、何も伝わらないままに今回のW杯は終わってしまって、
きっと、己の持ってるモノ出し尽くしちゃったんちゃう？
そんな印象です。

彼が一番生き生きとサッカーをしてるように見えたのはフランスW杯。
ヒデは「使う側」の選手と思われてるけども、それは確かにそうなんだけど、
実際は、あの時の名波や素弘さんのようなヒトに上手いことフォローしてもらってこそ、
その力をより発揮できるんかなーと。
あのチームはヒデの考えをみんなで考え形にしたり修正したりする力もあったしね。
もう一回、あのチームで見たかったな。そういうヒデの姿を。

アトランタの頃からもうサッカーの後のことを考えて何か勉強してたしな。
どんな選手でもサッカー後の人生の方が長いしね。
サッカーに限らず、引退を決めれるのは本人自身のみ！
外野は黙ってその決断を受け入れればいい。
サッカー選手ってプロだけど、案外自由になることなんて少ない感じで、
その中で本人の意思で決めることのできる数少ない権利の１つやしね。

この先、ヒデの旅の先には何が待ち受けてるかわかりませんが、
まぁ、彼ならうまいことやっていきそーって思うよ。
↑こういう思われかたが一番迷惑かもしれんけどねー。

コメント 2

私も驚いたようで、妙に納得する引退表明でした。
すべて出し尽くして、カラカラのスポンジみたいなのかな～と。
そして、フランス組の時のヒデみたいなノビノビ感を体現してた選手って
ドイツ組にはいなかったな～とも思いました。
増島みどりさんのＨＰで、名波がコメントを寄せています。
「名波がいなきゃね」ってとこ読んで、ちょっと泣きたくなっちゃった。
超がつくほどの本音なんだろうな～って。
大将とプレーしてるとこを見られなかったのも、ただただ残念です。
それにしても今年は大好きな選手が次々と引退してしまってツライっす。
by あき (2006-07-10 17:55) 

あきさん＞
特に今回のW杯であそこまで必死だったのは、
今思えば、すでにこれを決めてたんかなーって…。
ワタシも同じコメントを読んでせつなくなりました。
本当に心を開けるヒトにはホントに無邪気ないい兄ちゃんなのにね。
大将が認めて、ヒデも認めて…そんな２人のプレー、見たかったよね。
ゾノや相馬さんやヒデ、大将とかいっぺんに出るようなイベントとか、
あってもいいのになー。
by まあや (2006-07-15 02:07)